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孤零零的撥音「ん」有着這樣的故事

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日本語の「ん」は実にユニーク な音である。発聲上は鼻音の一種であり、口蓋 の奧で発した音を鼻から抜けさせるようにして発音する。同様の鼻音は英語やフランス語などのヨーロッパ言語や、中國語などにも存在するが、日本語のユニークなところは、「ん」を獨立した一つの音としても使うことにある

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日語的「ん」實際上是一個獨特的音。發音是鼻音的一種,讓上顎裏側發出的音穿過鼻子。同樣的鼻音在英語、法語等歐洲語言以及漢語等語言中也都有存在,但日語的獨特之處在於把「ん」作爲一種獨立的發音來使用。

英語において「ん」に相當する音はngと表記される音であり、goin’ や anchor といった単語の中で、音節の従屬 的な部分として現れる。フランス語においては、鼻母音の構成要素として、an や vingt といった言葉のなかで使われる。中國語において「ん」に相當する ng という音は、ang とかeng とかいった韻の構成部分の一種(韻尾という)であり、フランス語におけると同様の意味で、母音の構成要素となっている。

在英語中,相當於「ん」的音是用ng來表示的,在goin’和 anchor等單詞中,表現爲音節的從屬部分。在法語中,作爲鼻元音的構成要素,使用於an和vingt等單詞中。在漢語中,相當於「ん」的音ng,是ang、eng等韻的構成部分的一種(也就是韻尾),在法語中也是同樣的意思,是元音的構成要素。

上記のいづれの言語にも共通していえることは、「ん」に相當する音は、音節の従屬的な部分であって、獨立した音ではないということである。

上述幾種語言的共通點是,相當於「ん」的音是音節的從屬部分,而不是獨立的音。

ところが、日本語においては、「ん」はひとつの獨立した音なのである。Chang とアルファベットで書けば、全體が一つの音節であるが、「ちゃん」と日本語のかなで書けば、「ちゃ」とは別に「ん」の部分がそれ自體ひとつの音節になる。

但是,在日語中,「ん」是獨立的音。Chang用字母來表示的話,整體是一個音節,而「ちゃん」用日語假名來寫的話,「ん」是不同於「ちゃ」的部分,其自身就是一個音節。

それが顕著に現れるのは、詩歌や音楽においてである。たとえば和歌は、五七五七七の配列の中に言葉を割り當てることから成り立つが、この三一文字のなかに、「ん」も立派な成員として加わることができる。また、音楽においては、「ん」もひとつの獨立した音として機能できる。上記の諸語においては、決してあり得ないことである。

這明顯的表現在詩歌和音樂中。例如和歌是按五七五七七來排列詞語的,在這三十一個文字中,「ん」也作爲獨立而優秀的成員加入其中,另外,在音樂中,「ん」也作爲一個獨立的音發揮作用。這在上述的語言中是絕對不可能的事情。

こんなことから、音楽家の中には、「ん」を母音の一種として考えるものもいるくらいだが、その性格からして、母音とするのはいきすぎで、獨立性の高い音韻として分類するのが妥當なところであろう。

從這個角度出發,在音樂家中,也有人認爲「ん」是母音的一種,但從特性上來說,把它看作母音有點兒過頭了,歸爲獨立性高的音韻比較妥當吧。

現行の50音表を眺めると、「ん」は各音からなる行列の橫に、ぽつんとよそよそしく添えられているように見える。また、いろは 47文字のなかには「ん」はそもそも含まれていなかった。47文字のあとに「ん」を加え、いろは48文字としたのは後生のことである。

從現在的五十音圖來看,「ん」被孤零零地加在各音組成的行列旁邊。另外,伊呂波的47個文字中原本是不包含「ん」的。在47個文字之後加上「ん」,纔有了伊呂波的48文字。

ここから予感されるとおり、「ん」という音韻は古代の日本語にはなかったものなのである。音韻が存在しないから、それを表記するための文字も存在せず、古事記や萬葉集には、「ん」に相當する文字が記されていない。ではいつ頃から「ん」という音が日本語に現れたかといえば、それは漢語の受容以後のことだと思われる。

這裏和預想的一樣,「ん」這個音韻在古代的日語中是不存在的,記述它的文字也是不存在的,在古事記和萬葉集中也沒有類似於「ん」的文字。那麼要說「ん」是什麼時候出現在日語中的話,就追溯到漢語傳入以後了。

漢語の中には古來の日本語にない音が多く含まれている。それを昔の日本人は、あるものは既存の日本語の音で置き換え、あるものは漢語の音に忠実に発音していたのであろう。たとえば、「山」san という音、「王」wang という音などは、それまでの日本語にはなかったから、「王」を「わう」といったりしつつ、漢語を日本語化していったのだと考えられるのである。その過程で、「ん」という音韻が日本語の中に市民権を得るようになり、それを表記するための文字も作られるに至ったのではないか。ただ、「ん」という音韻は新參者であったために、日本語の音韻の配列の中では、いまだによそよそしい扱いを受けているのであろう。

在漢語中有很多古日語中沒有的音。以前的日本人,把一些漢語用已有日語的音進行替換,有的忠實漢語的音進行發音。例如:「山」san的發音,「王」wang的發音等,在以往的日語中是不存在的,所以把「王」讀作「わう」的同時,將漢語日語化。在那個過程中,「ん」這個音韻在日語中就像得到了市民權一樣,爲了表述它才創造了這個文字的吧。但是「ん」這個音韻由於是新加入者,所以在日語的音韻列表中,被孤零零地排在了最後。