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咬文嚼字:是“格別の事情”還是“格別な事情”?

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咬文嚼字:是“格別の事情”還是“格別な事情”?

質問

提問

「格別の/格別な事情」のどちらが正しいですか。

“格別の/格別な事情”哪個纔是正確的?

回答

回答

「格別(各別)」を『日本國語大辭典 第2版』(小學館)で引いてみると,おおよそ次のような意味となっています。

在《日本國語大辭典 第2版》(小學館)中查“格別(各別)”一詞,大約有以下幾種意思。

名詞として,

作爲名詞

①「それぞれ別であること。また,めいめいが別々に行なうこと」
②「物事の種類,性質,內容などが異なること。全く別種であること。他とまじり合わない,それ固有であること」
③「物事の度合が普通より著しいさま。多く,よい方に著しい場合にいう」
④「ともかくとして。別にして」

① 指各自不同。也指各行其是。
② 指事物的種類、性質、內容等各不相同。完全是不一樣的東西,不能與其他東西混淆,固有之物。
③ 指比普通事物的特徵更明顯,大多是指好的一面更突出。
④ 總而言之是特別之物。

副詞として,

作爲副詞

①「物事の狀態,性質などの度合が普通よりはなはだしい意を表わす」
②「(下に打消を伴って)それほど。たいして」

① 表示與事物一般的狀態、性質等有很大不同。
② (接否定)那麼,那樣(程度)。並不怎麼……

表題の質問の「格別」が意味するところは名詞の②に該當するかと思います。そこで『日本國語大辭典』の用例を見てみると,古くは15世紀初頭に世阿彌が記した能の理論書『風姿花伝』に「殊に各別の事にて」とあったと記載されています。その他,日本語をポルトガル語で解説した辭典である『日葡辭書』(17世紀初頭)には「Cacubetno(カクベツノ)シサイアッテ」などという用例もあります。よって歴史的に考えれば「格別の事情」とする方が「正しい」のでしょう。

提問中“格別”應該指的是作爲名詞的第二個意思。再查閱了《日本國語大辭典》的用例,在遙遠的15世紀初期,世阿彌所撰寫的《風姿花傳》中記載着“殊に各別の事にて”這一用法。另外,用葡萄牙語解說日語的詞典《日葡辭書》(17世紀初期)也有着“Cacubetno(カクベツノ)シサイアッテ”等用法。因此從歷史性的角度來看,“格別の事情”纔是正確的。

ではなぜ「格別な事情」でもそこまで不自然に感じないのでしょうか。それは物事の狀態や様子をあらわす名詞には學校文法でいうところの形容動詞としての用法もあるからです。形容動詞は「元気な子供」「靜かな部屋」のように,「〇〇な」という形で後ろの言葉を修飾します。ちなみにこの形から,外國人向けの日本語教育では形容動詞のことを「な形容詞」と呼んでいます。學校文法でいうところの形容詞は「美しい人」「新しい靴」のように「〇〇い」という形で後ろの言葉を修飾するので「い形容詞」と呼んで區別しています。

那麼,爲何用“格別な事情”也不覺得特別彆扭呢?那是因爲,表現事物的狀態、樣子的名詞在學校教授的語法中有一種叫做形容動詞的用法。形容動詞,就是如“元気な子供、靜かな部屋”那樣,以“〇〇な”這一形式來修飾後面的詞彙。順便說一下,對外國人的日語教學中,把形容動詞稱爲“な形容詞”。與日本學校教授的語法中,像“美しい、新しい靴”等以“〇〇い”的形式來修飾後面詞彙的“い形容詞”,有所區分。

『現代日本語書き言葉均衡コーパス』內で検索してみると名詞につながる「格別の」は134件,「格別な」は37件ありました(2018年3月現在)。実際に使われている數は「格別の」の方が上回っていますが,やはり使用上の「ゆれ」があります。

在《現代日語書寫詞彙均衡語料庫》中查詢,與名詞相連用“格別の”的爲134個,“格別な”爲37個(2018年3月)。實際使用的數量仍以“格別の”佔多數,可見使用習慣還是有所影響。

このように「〇〇の」と「〇〇な」,どちらにするか迷うような言葉にはほかにどんなものがあるでしょうか。たとえば,「共通の」「共通な」,「人気の」「人気な」など,二字漢語のものが思い浮かびます。ほかにも気になる言葉があったらコーパスを使ってどちらが多いか,どんな文章で使われているのかなどを調べてみるのも面白いでしょう。

像這樣在“〇〇の”和“〇〇な”中不知選用哪個的,其他還有哪些呢?例如,共通の和共通な,人気の和人気な等,腦海中會浮現類似的二字漢語詞彙吧。若還有其他在意的詞彙,請使用語料庫來查一查哪個用得更頻繁,用在什麼樣的文章裏,也挺有意思的吧。

本翻譯爲滬江日語原創,轉載請註明出處。

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